三井ホーム(株)は26日、2010年3月期決算を発表した。
当期(09年4月1日~10年3月31日)の連結売上高は2,099億2,400万円(前年同期比▲10.6%)、営業利益は36億3,900万円(同▲21.2%)、経常利益は38億4,000万円(同▲13.3%)、当期純利益は12億9,500万円(同▲44.2%)。08年10月以降の建築請負事業の受注高減少の影響を受け、売上高、営業利益および経常利益は前期比で減少。一方、特別損失計上額は減少したものの、税金費用の増加で、純利益も減少した。
主力の建築請負事業は、受注の減少により売上高1,646億2,700万円(同▲11.7%)、営業体制の効率化やブランドイメージの向上に努めたものの、営業利益も39億6,900万円(同▲18.4%)と減少した。
住宅部資材加工・販売事業では、販売単価の低下などにより、売上高523億2,700万円(同▲12.7%)と減少したが、コストダウンを推進したことで営業利益は10億5,600万円(同15.6%増)と増加した。
賃貸管理事業は、管理戸数の増加により売上高は139億3,500万円(同8.6%増)となったが、空室戸数の増加で営業利益は5億8,100万円(同▲19.6%)となった。
28日に行なわれた決算説明会で同社代表取締役社長の生江隆之氏は「今年度もブランドメッセージである“暮らし継がれる家”をいっそうアピールして、受注拡大に努めていきたい。また、リフォーム事業の再編によって、三井ホームオーナー向けのリフォームは当社が、三井ホームリモデリングはマンションや一般顧客に特化することで、双方の受注拡大を図っていく」などと述べた。
なお、次期については、連結売上高2,220億円、営業利益42億円、経常利益43億円、当期純利益20億円を見込む。