事業系不動産のアセットマネジメント事業などを手がける(株)コマーシャル・アールイー(東京都中央区、代表取締役社長:甲斐田 啓二氏)は6日、東京地方裁判所に民事再生手続き開始の申立てを行ない、同日受理された。負債総額は、約150億円。
同社は、1980年幸洋建設(株)(後に(株)幸洋コーポレーションに商号変更)として創業。事業系不動産のサブリースを中心に、住居系不動産の賃貸管理業、資産管理事業など事業を拡大。95年10月に株式を店頭登録(現:ジャスダック上場)。2004年に現商号に変更した。
しかし、サブプライムローン問題に端を発する景気の減速を受け、事業系不動産の開発物件の価格が大幅に下落。住居系事業においても、不動産の購入者に対する融資環境が悪化し、販売不振に陥った。その結果、08年3月期決算で約114億円の当期純損失を計上。新たな運転資金の調達が不可能となり、急激に資金繰りが悪化。経営資源の選択と集中、販管費の削減を中心とするリストラ等の経営再建施策を実行してきたものの、債務超過状態が継続し、支払い不能に陥る恐れがあることから、抜本的な事業の再建を図るため、民事再生手続き開始の申立てに至ったもの。