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マンション建築工事売上減少も、営業経費削減で増益に/長谷工10年3月期決算

 (株)長谷工コーポレーションは13日、2010年3月期決算を発表した。

 当期(09年4月1日~10年3月31日)の連結売上高は4,203億8,200万円(前期比▲16.8%)、営業利益は171億1,800万円(同9.9%増)、経常利益は141億6,500万円(同13.8%増)、当期純利益は58億1,400万円(前年同期:当期純損失75億9,600万円)。人件費の10%カットをはじめとする営業経費の削減により、売上総利益は454億円(前期比2.0%増)と前年を上回った。また、特別損失も16億円(前年同期:134億円)と大きく減じたため、最終黒字となった。

 主力の建設事業では、分譲マンション建築工事高の減少、PFI事業での受注中止案件の発生などにより、完成工事高が2,525億円(前期比▲29.2%)と減少。売上高925億円(同▲22.5%)、営業利益172億円(同▲14.4%)と大きく減じた。
 不動産事業は、販売受託物件の契約率が上昇したほか、分譲マンション共同事業の売上も増加。売上高925億円(同24.2%増)となったが、たな卸資産評価損の計上で営業損失21億円(前年同期:営業損失106億円)となった。

 次期については、マンション市況が底を打ったこと、さらなる経費削減の効果、および建築費上昇の影響は(次期の売上材料については)織り込み済みであることから、連結売上高4,700億円、営業利益253億円、経常利益200億円、当期純利益100億円を見込む。事業環境の好転で受注高も2,850億円(前年比6.4%増)と回復すると見込んでいる。


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