ジョイント・リート投資法人(JOR)は14日、2010年3月期決算を発表した。
当期(09年10月1日~10年3月31日)の運用状況は、営業収益34億200万円(前期比0.3%増)、営業利益16億8,800万円(同0.1%増)、経常利益10億5,300万円(同▲2.0%)、当期純利益10億5,200万円(同▲2.1%)。1口当たり分配金は1万52円となった。
当期は、新規物件の取得、既存物件の売却を行なわなかったことにより、保有資産は53物件(住居45物件、商業施設8物件)、取得価格の総額は999億2,000万円(住居708億6,000万円、商業施設290億5,000万円)で、前期末と変わらず。
一方、リーシング活動では、住居について景気後退の影響から稼働状況が低下傾向にあった一部の物件を中心に、設備の入替えや機動的な募集条件の見直しを実施。その結果、住居全体の稼働率は94.5%を維持した。商業施設については、テナントとの協働によるイベント展開や長期の賃貸借契約を締結するなどに努めたものの、一部のテナントが解約・退店した結果、稼働率は98.2%となった。
なお、同投資法人と資産運用会社は2月19日付けで、積水ハウス(株)および(株)スプリング・インベストメントを新スポンサーに選定することで合意しており、資産運用会社の株主異動や商号変更等を行なっている。
次期については、営業収益32億9,600万円、営業利益15億7,600万円、経常利益9億3,700万円、当期純利益9億3,400万円、1口当たり分配金8,120円を見込む。