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寮事業の低調が影響し減益に/共立メンテナンス10年3月期決算

 (株)共立メンテナンスはこのたび、2010年3月期決算を発表した。
 
 当期(09年4月1日~10年3月31日)の連結売上高は845億1,300万円(前期比2.7%増)、営業利益は40億3,300万円(同▲24.6%)、経常利益は30億1,200万円(同▲33.2%)、当期純利益は12億5,400万円(同▲41.2%)となった。

 主力である寮事業では、学生寮において、提携している教育機関との関係をより強固なものにしたほか、「食事メニューを通じた健康管理」といったサービスシステムの活用に努めたものの、入寮者数が予想を下回ったため、収益の大幅な回復に至らず、売上高は224億1,400万円(同1.2%増)にとどまった。
 社員寮では、企業収益悪化の影響により福利厚生費の抑制・見直しや、期中の研修などによるマンスリー利用の申込みが伸び悩み、利用実績企業数は1,210社、売上高は93億3,000万円(同▲1.9%)となった。
 これらの結果、事業全体では売上高375億6,400万円(同0.1%増)営業利益50億200万円(同▲12.5%)となった。
 
 そのほか、ホテル事業においても、リゾート事業のコスト管理の徹底や改善が堅調に推移したものの、ドーミーイン事業では新型インフルエンザの流行や出張費抑制といった要因が収益を圧迫。売上高268億9,800万円(同7.0%増)、営業損失は3億4,600万円(前期:営業利益1億300万円)となった。

 次期については、連結売上高896億円、営業利益47億5,000万円、経常利益36億円、当期純利益13億円を見込んでいる。


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