日本賃貸住宅投資法人(JRH)は24日、2010年3月期決算を発表した。
当期(09年10月1日~10年3月31日)の営業収益は35億2,800万円(前期比1.0%増)、営業利益は13億100万円(同7.3%増)、経常利益は6億8,200万円(同36.4%増)、当期純利益は6億7,900万円(同41.3%増)、1口当たりの分配金は2,914円となった。
東京都心部の高額所得者向けプレミアムタイプ物件や東北・信越エリアと九州エリアに所在する物件の一部の稼働率低下により、ポートフォリオ全体の面積稼働率が一時低下したが、適正賃料の設定や家事代行サービスといったソフト面およびリノベーション等のハード面での付加価値向上を通じたリーシング活動で、当期末時点には95.2%に回復した。
また、稼働率の低下が顕著であったプレミアム物件については、物件特性に応じたリーシング体制の見直しなどの結果、期末時点で77.5%にまで改善した。
なお、新規物件の取得に関しては、3月25日付けで新宿区および渋谷区に所在する3物件を取得(税抜取得価格合計34億4,000万円)の取得を実施。また、外部成長に向けてプロスペクト・リート投資法人(PRI)との間で合併契約を締結し、効力発生日を7月1日とした。
次期については、営業収益46億5,700万円、営業利益15億2,700万円、経常利益6億6,700万円、当期純利益165億8,400万円、1口当たりの分配金500円を見込んでいる。