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仲介取扱件数、過去最高を更新/三井不販10年3月期決算

 三井不動産販売(株)は26日、2010年3月期決算概要を発表した。

 当期(09年4月1日~10年3月31日)は、連結営業収益903億1,900万円(前年同期比▲2.4%)、営業利益65億9,700万円(同33.3%増)、経常利益65億8,000万円(同37.8%増)と、減収増益となった。営業収益の減少は、アセットコンサルティング・リアルプランでの仲介収益が大きく減少したのが主因。一方で、仲介事業の人件費・広告費・事務所経費、リパーク事業における借上げ地代といった営業費用を、約38億円減少させ、利益率を高めた。

 主力の仲介業務は、リテールを主としたリハウスが売上高394億1,400万円(同1.3%増)と堅調。法人・投資家を顧客とするアセットコンサル・リアルプランが49億8,600万円(同▲30.6%)と大幅に減少した。なお、三井不動産販売ネットワーク全体での仲介件数は3万3,040件(同 6.3%増)となり、過去最高を更新。取扱高は1兆339億8,300万円(同▲6.5%)、仲介手数料収入は539億8,700万円(同▲1.1%)だった。

 また、駐車場事業「リパーク」は、期末管理台数12万710台(同2.0%増)を維持したが、部門売上高は1台当たりの売上低下で365億2,800万円(同▲1.6%)と減じた。

 次期は、個人の住宅取得ニーズは底堅いとして、主力のリハウス事業の営業力強化による収益増を図る。「成約単価の上昇は望めないので、取扱件数の拡大にこだわっていきたい。そのベースとなる店舗についても、前期は統廃合で10店舗ほど減らしたが、今期はすでに4店舗を新設した。今後も、情報量の期待できるエリアを中心に、店舗拡大を図っていきたい」(佐藤 実代表取締役社長)としている。


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