(社)プレハブ建築協会は31日、如水会館(東京都千代田区)にて、第48回通常総会を開催した。
総会では、2010年度事業計画および収支予算を承認、可決。また、11年度4月・5月暫定事業計画および暫定事業計画および収支予算を承認・可決した。
10年度の事業計画では、提言・要望として、(1)住宅に対する消費税のあり方をはじめ住宅に係る金融・税制等の住宅・土地対策全般について、関係諸機関に要望、(2)(独)住宅金融支援機構に対し、証券化支援業務等を通じて良質な住宅に不可欠な長期・固定・低利の融資が大量かつ安定的に供給されることが可能となるような制度の拡充の要望などを実施する。
また、PC建築部会の活動計画として、需要の拡大や工業化技術の発達などを図るため、①PC部材品質認定事業について、定期認定審査の実施、国外認定制度の適応に関する検討および認定取得工場に係る部材品質の向上に向けた活動の強化を実施し、H認定におけるより高い強度への対応を図る、②PC工法施工管理技術者資格認定事業について、更新講習を実施するとともに、工業化技術を伝承する技術者の育成の観点から新規事業の検討を行なう。
そのほか、住宅部会でも、良質なストックの形成、温暖化・VOC対策の推進など、積極的な取組みを実施していく。
また役員改選に伴う新会長の選任が行なわれ、現職の和田 勇氏(積水ハウス(株)会長兼CEO)を再任した。
会長就任後の記者会見で、和田氏は「これからは『環境』という成長戦略を掲げ、住宅業界が先頭にたちCO2排出量総量25%削減に取り組んでいかなければいけない。協会では、住宅版エコポイント制度の拡充・延長等を訴えていきたい」などと語った。