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「雨」の地域が減少傾向。首都圏は本格的な価格安定基調/東京カンテイ「中古マンション価格天気図」

 (株)東京カンテイは1日、2010年4月度「中古マンション価格天気図」を発表した。
 全国のファミリータイプの中古マンション流通価格を月ごとに集計し、価格変動を「天気マーク」で表示したもの。

 同月は、全国47都道府県のうち、価格の下落傾向を示す「雨」「小雨」の合計が前月の23から22地域に減少。また、価格の上昇を示す「晴れ」「薄日」の合計は前月と同じ13地域。

 首都圏における中古マンション70平方メートル換算価格は、埼玉県で価格が前月比0.1%増、千葉県で0.7%増、神奈川県では0.7%増加したが、東京都は▲0.3%下落。3月に引き続き小幅な動きではあるが、前年同月比は大幅に上昇していることから、本格的な価格安定基調と同社では判断している。

 近畿圏は京都が前月比0.8%増、大阪が0.6%増、奈良県が1.4%増となったものの、滋賀県が▲1.0%、兵庫県が▲0.1%、和歌山県が▲1.8%となった。

 中部圏は、岐阜県が前月比7.8%増、愛知県が1.6%増となった一方で、静岡県が▲4.7%となった。岐阜県の大幅な上昇は、高額事例が発生し、価格を牽引したため。静岡県は築古物件の事例が相対的に増加した影響で価格を下げた。

 調査の詳細は、同社ホームページを参照のこと。


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