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東京・浅草で総戸数693戸の免震タワ―マンション発売/藤和不動産ほか

「浅草タワー」完成予想図。台東区内初の免震マンションであり、マンションとしては過去最大の敷地面積となる
敷地南面の公開空地には、藤棚を設置。浅草・三社祭の際は、御神酒所として地域に開放するだけでなく、地域のコミュニティ拠点としていく

 藤和不動産(株)は、三菱倉庫(株)、三菱地所(株)と共同で開発中のタワ―マンション「浅草タワー」(東京都台東区、総戸数693戸)の第1期登録受付(150戸)を19日から開始した。

 同物件は、つくばエクスプレス「浅草」駅徒歩3分、東京メトロ銀座線「田原町」徒歩9分に立地する、地上37階地下2階建ての免震マンション。藤和不動産が分譲した「藤和西浅草コープ」(竣工1979年、総戸数105戸)の建替事業。(独)都市再生機構が保有していた隣接地(約2,900平方メートル)をはじめ、周辺地権者から用地を買収。総開発面積を約6,900平方メートルまで拡大することで、総合設計制度による容積割り増しを受け、住民の負担を軽減した。マンションの開発面積としては、台東区最大となる。

 空地率60%を確保し、敷地南側を3,000平方メートル超のオープンスペースとし、藤棚を設置するなど地域のコミュニティ拠点とする。また、コミュニティルームは、三社祭の際の町会の集まりなど、地域に開放。同時に、防災ベンチや災害用トイレを備え、災害時の避難場所に活用していく。そのほか、建物内に、都の認証保育所も設置する。

 建物は、東京都マンション環境性能の最高星12個中、星11個を取得。住戸は、ステュディオ~4LDK、専有面積約36~約153平方メートル。角住戸には、天井高(2,500mm)一杯取ったコーナーサッシュを採用。ダブルオートロック(最上階のプレミアム住戸はトリプル)、ディスポーザ―、食器洗い洗浄機など設備も充実させた。

 1期の販売価格は、2,468万~1億5,508万円。最多価格帯は、4,300万円台(10戸)。平均坪単価は267万円。登録受付までに、反響約2,500件、900組の来場を集めている。地元の台東区と、墨田区、江東区、荒川区など周辺エリアからの来場が半分を占めた。

 販売開始にあたって会見した、藤和不動産代表取締役副社長執行役員の瀬川 修氏は、「このマンションは、地域防災の強化、地域コミュニティの活性化と浅草文化の継承、安心して子育てできるマンションをめざして開発を進めてきた。マンション市場も、ここにきて環境が良くなりつつある。当プロジェクトも、今後の市場を占う良い例になるだろう」などと語った。


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