有楽土地(株)は、兼業主婦をハード・ソフトでサポートするマンション「グランシンフォニア」(埼玉県戸田市、総戸数923戸)を、8月下旬から販売開始する。
同物件は、JR埼京線「戸田公園」駅徒歩8分の工場跡地に建設される、地上15階建てのマンション。同社のほか、平和不動産(株)、NTT都市開発(株)、ヒューリック(株)、神鋼不動産(株)による共同事業。兼“業主婦が輝ける環境づくり”の応援を合言葉に、さまざまな企業が集まった「ママサポ・プロジェクト」がプロデュースした初めてのマンション。
兼業主婦やその夫などへのアンケートやグループインタビューを通じて、兼業主婦の持つ不満を分析。そうした不満を解消するための提案を、ハード・ソフト両面から盛り込んでいく。具体的には、(1)敷地内に保育園を設置、(2)ランドリーサロン、クリーニングデスク、周辺提携スーパーの宅配サービスなど家事軽減サービス、(3)料理教室、夫の育児参加を促す「ファザリング・スクール」、親子のコミュニケーション促進のための「浴育セミナー」など、家族・入居者間のコミュニケーション活性化サポートを、「ママサポ」参加企業の協力で提供する。これらのサポートプログラムは、入居1年目は売主が負担。2年目以降は管理組合と契約して提供していく。
住戸は、3LDK・4LDK、専有面積約67~約92平方メートル。販売予定価格は、3LDKで3,000万円台後半~4,000万円台前半。7月下旬に予約制モデルルーム内覧会を実施、8月下旬に一般公開する。
24日に行なわれたプロジェクト発表会で挨拶した有楽土地開発本部販売推進部長兼マーケティング室長の石井裕子氏は、「子育て支援をテーマにしたマンションは多いが、このマンションは共働き家族を想定したもの。時間に追われる兼業主婦をサポートしコミュニケーションの時間を充実させようという考えは、まさにママサポ・プロジェクトのコンセプトと合致するもので、是非にと参加させていただいた」と、プロジェクトの経緯を説明。また、ママサポ・プロジェクトの発起人である(株)ワーク・ライフバランス代表取締役社長の小室淑恵氏は「女性が定年まで正社員として働き続ける場合と仕事を辞め派遣・パート社員として働いた場合では、生涯賃金に5,000万~2億円ほどの差がでる。日本は、働く女性のポテンシャルを生かし切っていない。こうした女性たちをサポートすれば、少子化問題等に多額の税金をかけなくてもすむはずであり、日本社会に大きなインパクトとなるはずだ」などと語った。