(株)東京カンテイは30日、2010年5月度「中古マンション価格天気図」を発表した。
全国のファミリータイプの中古マンション流通価格を月ごとに集計し、価格変動を「天気マーク」で表示したもの。
同月は、全国47都道府県のうち、価格の下落傾向を示す「雨」「小雨」の合計数が前月の22から20地域に減少。また、価格の上昇傾向を示す「晴れ」「薄日」の合計数は13から16へと増加した。
首都圏における中古マンション70平方メートル換算価格は、埼玉県で価格が前月比0.2%増、千葉県で1.6%増、東京都で0.4%増、神奈川県で0.9%増と、すべて上昇。前月比では小幅な動きながら、前年同月比では大幅な上昇が続いており、4月に引き続き上昇基調が明確である、と同社では判断している。
近畿圏は、兵庫県が前月比0.1%増、奈良県が2.9%増となったものの、滋賀県が▲0.6%、京都府が▲0.7%、大阪府が▲0.7%、和歌山県が▲2.0%となった。
中部圏では、三重県が前月比2.3%増となった一方で、岐阜県が▲9.6%、静岡県が▲4.2%、愛知県が▲0.1%となった。岐阜県は、4月に高額事例が発生した反動で前月比マイナスだが、前月からほぼ横ばいとなった愛知県や、直近1年間における最高価格を記録した三重県と並び、堅調な推移となっている。
調査の詳細は、同社ホームページを参照のこと。