(社)不動産証券化協会(ARES)は2日、JREIT市場創設(2001年9月)以来の分配金総額が、10年6月末時点で1兆円を突破すると発表した。市場創設以来、8年9ヵ月での達成となる。
JREITの分配金累計は、10年4月期決算までで約9,770億円(合併交付金除く)に達していたが、5月期決算、6月期決算のJREITの予想分配金を加えると、約1兆70億円となる見込み。
分配金の累計額上位をみると、1位日本ビルファンド(NBF、01年9月上場)1,422億円、2位ジャパンリアルエステイト(JRE、01年9月上場)1,027億円、3位日本リテールファンド(NRF、02年3月上場)689億円、4位日本プライムリアルティ(NPR、02年6月上場)554億円と上場順となったが、5位に野村不動産オフィスファンド(NOF、03年12月)526億円が入った。
同協会は、「JREITは、01年9月に2銘柄が東京証券取引所に上場して以来、銘柄数と資産規模の拡大を続け、着実に分配金を積み上げてきた。他の金融商品と比較して配当(分配金)の安定性が高く、配当性向もほぼ100%という配当重視の金融商品であるJREITにとって、分配金累計額の1兆円達成は大きな節目となる」としている。