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東京・八王子で環境共生戸建住宅を建設/コスモスイニシア

「ココラボモデル環境共生住宅」外観完成予想CG

 (株)コスモスイニシアはこのほど、東京都八王子市で開発中の大規模戸建住宅プロジェクト「東京デコルテ グローイングヒルズ」(東京都八王子市、総区画数79区画)内で、戸建住宅「ココラボモデル環境共生住宅」2棟を建設すると発表した。

 同住宅は、同社を含めたディベロッパー、大学院の研究室、一級建築士事務所などで構成される任意団体「ココラボモデル環境共生住宅建設委員会」による新しい住空間の可能性を見出すための産学民共同研究活動「ココラボ2008」の研究結果をもとに建設するもの。同活動では、2008年6月~11月までの半年間に渡り、東京大学大学院難波研究室・木質材科学研究室・前研究室とコスモスイニシアが協同し、「人に、環境に、やさしい家」をテーマに、「省エネ」「素材」「外環境」「住空間」「まち並み」の5つの視点から新しい環境共生住宅の可能性について研究した。

 同物件は、エコロジー住宅に多く採用されているオール電化や太陽光発電といった設備機器をただ搭載するのではなく、太陽や風といった「自然のちから」を住宅内に上手に取り入れ、使うことで心地よさをつくる「パッシブ設計」という考え方にもとづき計画。「自然のちから」を住宅内に取り入れるために、周囲の地形やまち並み全体の風の流れや建物の形状などのシミュレーションを重ね、設計に反映させている。 
 具体的には、庇(ひさし)による室内温度コントロール、通気層の設置による断熱性能の強化、屋根への蓄熱を抑える「クールルーフ」、床下の蓄熱コンクリート、構造体に無垢材などを採用している。

 なお、同住宅は、木造軸組工法2階建て。竣工予定日は2010年8月中旬、販売予定時期は同年9月。販売価格は未定。


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