(独)住宅金融支援機構は21日、民間住宅ローン利用者の実態調査(2010年度第1回)を発表した。10年3~6月に民間住宅ローンを借入れしたユーザーを対象にインターネットで調査したもの。回答数は1,205件。
金利変動型の利用割合は45.6%と、前回調査(09年11月~10年2月)の51.6%から減少し、過半数を割った。固定期間選択型は32.8%(前回調査:32.7%)とほぼ横ばいだったが、全期間固定型が21.6%(同:15.5%)と大きく伸びた。
年齢別でみても、すべての年代で全期間固定型の割合は増加。また、世帯年収別でも1,500万円以上の世帯だけ22.9%(同:32.3%)と減ったほかは、すべての世帯で増加した。
また、今後1年間の住宅ローン金利の見通しについては、「ほとんど変わらない」(31.8%)、「少し上昇するがそれほど気にするほどではない」(29.5%)がそれぞれ約3割を占めた。しかし、全期間固定型利用者は「見当がつかない」との回答が13.1%となり、変動型利用者(7.6%)、固定期間選択型(10.4%)を上回っており、金利上昇のリスクを不安視する傾向が強かった。