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「CO2±0(ゼロ)住宅」研究棟完成、11年度中の商品化めざす/パナホーム

「CO2±0(ゼロ)住宅」研究棟外観

 パナホーム(株)はこのほど、東京大学、(株)日建設計、海法圭建築設計事務所との産学共同研究と、パナソニックグループ連携による「CO2±0(ゼロ)住宅」の研究棟を、同社本社工場(滋賀県東近江市)内に完成させ、2011年度中の商品化をめざし実証試験を開始すると発表した。

 同商品は、優れた建物の気密・断熱性能をはじめ、日射熱取得や蓄熱、熱融通性能の「活エネ」による“パッシブ技術”と、「創エネ」、「蓄エネ」、「省エネ」を実現する各種の設備・仕様による“アクティブ技術”の活用で、季節や生活シーンに応じた最適な“エネルギーマネジメント”を行ない、「CO2±0(ゼロ)住宅」の暮らしを実現するもの。
 
 実証試験は、住宅エネルギー検証、産学共同研究、パナソニックグループ連携の観点から、10年7月からの3年間の検証・評価を進めていくとしており、11年度中には、ソーラー発電またはW発電(ソーラー発電+エネファーム)による「CO2±0(ゼロ)住宅」の商品化を予定している。また、12年以降については、建物本体の性能や自然エネルギー活用の技術を進化させていく。

 11年度に商品化する「CO2±0(ゼロ)住宅」では、CO2排出量を1.5t(1990年築の在来木造住宅に比べ約65%削減)にして、この1.5tをソーラー発電システムやエネファームによる「創エネ」で、約35%相殺することで、収支上ゼロの暮らしを実現するとしている。

 実証実験の詳細は、同社ホームページ(http://www.panahome.jp)を参照。


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