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建替関連損失28億4,500万円計上で最終赤字/ダイビル11年3月期第1四半期決算

 ダイビル(株)は27日、2011年3月期第1四半期決算を発表した。
 
 当期(10年4月1日~6月30日)は、売上高85億6,400万円(前年同期比3.7%増)、営業利益25億9,200万円(同▲1.7%)、経常利益22億5,900万円(同▲6.8%)、当期純損失2億8,400万円(前年同期:当期純利益13億2,400万円)となった。

 同社グループは、積極的な営業活動を展開する一方、テナントサービスのいっそうの向上に努めた結果、全体として高水準の入居状況を確保した。4月には「青山ライズスクエア」(東京都港区)の土地・建物の8割強を信託受益権として取得し、満室稼動している。
 なお、「新ダイビル」の建替えに伴い、6月に同ビルを閉館した。これにより、関連する固定資産除却損28億4,500万円を建替関連損失(特別損失)として計上している。

 土地建物賃貸事業では、建替え予定のビルおよび既存ビルの一部は減収となったたが、「青山ライズスクエア」のほか、「中之島ダイビル」、「土佐堀ダイビル」「秋葉原ダイビル・駅前プラザ」が期首から収益に寄与したことにより、売上高は64億4,200万円(前年同期比5.0%増)となった。
 一方、費用面では、新規ビルの減価償却費負担や「中之島ダイビル」「土佐堀ダイビル」の固定資産税負担が新たに発生したことなどにより営業費用が増加し、営業利益は25億9,600万円(同▲1.6%)となった。

 ビル管理事業は、新規受託契約の受注等により、売上高は20億3,000万円(同0.9%増)、営業利益2億2,000万円(同▲5.8%)となった。

 通期は、売上高350億円、営業利益100億円、経常利益85億円、当期純利益43億円を見込む。


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