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物流施設の平均空室率15.3%、新築物件の空室消化順調/CBRE調査 

 シービー・リチャードエリス(株)(CBRE)はこのほど、賃貸物流施設の動向を全国規模で定期的にまとめた「インダストリアルマーケットレポート」(2010年上期)を発刊するにあたり、主要都市の状況を発表した。それによると、テナントの動きは昨年後半と比較すると全般的に鈍く、今期の平均空室率は前期から横ばいの15.3%となった。
 
 テナントの動きは、食品会社などの荷主を中心にコスト削減を考えた統廃合の動きを受け、物流会社が高スペック物件へ入居する動きが散見されるなどから、新築物件の空室消化は比較的順調に進んでいるとしている。

 既存物件の空室率は、3.2ポイント上昇し11.5%。既存物件から新築物件への移転などが影響し、前期に引続き上昇を示している。

 同社では、今後は高スペックの新築物件の空室消化が進むことで、空室率の改善が期待されるとしている。また、04年以降に竣工した物件で定期借家契約満了の時期を迎えるため、再契約の動向が注目されるという。


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