不動産マーケティングを手がけるアトラクターズ・ラボ(株)は27日、「売主別中古マンション騰落率ランキング(2009年版)」を発表した。中古売出住戸と、新築分譲された時の価格を比較し、新築時からの騰落率を算出、売主別にランキングしたもの。サンプル数は1万6,491件で、30以上のサンプル棟数があるディベロッパーのみをランキング対象とした。
それによると、09年の平均騰落率は▲5.3%(前年は▲2.5%)、平均築年数5.3年(同4.2年)となった。
騰落率ランキングの1位は、前年に引続いて三菱地所(5.3%)で、平均より10%超上回った。以下、2位丸紅(4.0%)、3位東急不動産(3.6%)、4位住友不動産(2.3%)、5位三井不動産レジデンシャル(2.3%)と老舗ディベロッパーが上位を占めた。
騰落率がプラスとなったのは前年の14社から8社に減少し、騰落率が平均を上回ったのは15社だった。
ファミリー向け実需用の物件は、新築時坪単価が高いほど資産価値が保たれやすく、また、立地やコストパフォーマンスで優れていたマンションの騰落率が高くなる傾向が見られた。