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人気の「吉祥寺」エリア、「駅徒歩分数」か「築年数」どちらかの譲歩で選択肢広がる/三井不販調査

 三井不動産販売(株)は3日、さまざまな媒体の調査で常に「住みたい街」上位にランキングされる「吉祥寺」駅エリア(東京都武蔵野市)での家探しのコツについてのレポートを発表した。

 築年数が同程度の物件について、最寄駅から徒歩10分以内のマンションの坪単価を100とした場合、徒歩21分の物件の価格は東京都平均が81、23区平均が84となるのに対し、吉祥寺は69と大きく下回っている。また、駅徒歩分数が同程度の物件について、築10年以内の物件価格を100とした場合、築21年以上の物件の価格が、東京都平均73、23区平均74となるのに対し、吉祥寺は68となり、駅距離が遠いほど、築年数が経過するほど成約価格の差が大きくなっているのがわかった。

 このような傾向は、同じ人気エリアである「自由が丘」駅(東京都目黒区)「二子玉川」駅(東京都世田谷区)といった人気エリアの駅圏に共通した特徴であり、「人気エリアほど、『駅徒歩分数』『築年数』のどちらかでも譲歩すると狙い目」と分析している。

 また、吉祥寺エリアでの実際の成約事例をみても、「吉祥寺駅徒歩5分」では、築34年、専有面積69平方メートルの物件が3,600万円、「バス8分徒歩2分」では、築5年、専有面積71平方メートルの物件が3,700万円で売買されており、「駅徒歩圏の新築マンションが7,000万~8,000万円前後の価格帯の吉祥寺エリアでも、築年数か駅徒歩分数を譲歩することで3,000万円台でファミリーマンションが購入でき、余った予算でリフォームなどの手を加えれば自分らしい住まいにできる」と指摘している。


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