東急不動産(株)は8日、17日に開業する介護住宅併設型の高齢者向け住宅「グランクレール成城」(東京都世田谷区、健常者向け「シニアレジデンス」:79戸、要介護者向け「ケアレジデンス」:33戸)の記者説明会を行なった。なお、17日に開業するのは「シニアレジデンス」の79戸。
同社では、2004年よりシニア向け住宅「グランクレール」シリーズの開発を開始し、同施設で9件目。これまでの安心・安全はそのままに、シニアレジデンスの入居者が一時的に介護が必要となった際に利用できる「ケアサポートルーム」の設置や入院対応可能な施設のある医療法人と提携し、介護・医療の面でサポートする。
同施設は、小田急小田原線「成城学園前」駅徒歩13分に位置。敷地面積4,159.82平方メートル、延床面積9,986.51平方メートル。鉄筋コンクリート造地上5階地下1階建て。間取りは1R~3LDK、専有面積41.21~87.24平方メートル。
共用空間に、ラウンジ、シアタールーム、ライブラリー、娯楽施設などを設置するほか、来客者が宿泊可能な和室なども設ける。
入居条件は、満60歳以上で、日常生活を自立して営むことのできる健康状態の人など。
入居者は専有部分を利用するための「終身建物賃貸借契約」、共用施設やサービスを利用するための「サービス利用契約」、要介護時の提携介護住宅への移行保証などが受けられる「クラブクレール入会契約」を契約する。
料金プランは、「一括払方式」と「月払方式」の2種類。いずれも入居時費用として、クラブ入会金1,260万円のほか、「一括払方式」では間取りに応じた居室の料金、「月払方式」では敷金(月額賃料の2ヵ月分)が必要。また、月額利用料として、いずれも管理費7万円、サービス費7万3,500円。「月払方式」では間取りに応じた月払賃料が必要となる。
説明会の冒頭で挨拶した同社シニアライフ事業本部シニア事業部統括部長の梶野秀之氏は「『グランクレール成城』は成城という人気エリアで、共用施設や各種サービスを充実させ、これまでのグランクレールシリーズより一歩進んだものとなった」などと語った。
現時点での同施設の入居率は約35%、入居者の平均年齢は78歳。