（独）建築研究所は8日、同研究所・国際地震工学センターで実施された第2期「中国耐震建築研修」の研修生が約2ヵ月間の研修を終えてこのほど帰国したと発表した。
同研修は、2008年5月に発生した中国四川大地震に対する復興支援のため、（独）国際協力機構（JICA)による「耐震建築人材育成プロジェクト」の一環として、09年度から3ヵ年計画で実施しているもの。今回の研修では、中国から訪れた構造技術者ら20人を対象に、耐震設計、耐震診断および補強、免震・制振構造、超高層建築の講義などを行なった。
最終発表会で研修生は、日中の耐震設計法の比較や、日本の技術を活用した中国の建築物の耐震化について活発な意見交換を行ない、帰国後は特に中国の小中学校の耐震診断・補強に生かしたいという意見が多く出た。