(財)日本不動産研究所(JREI)は13日、東京23区のマンション価格動向をまとめた「住宅マーケットインデックス2010年上期」調査結果を発表した。アットホーム(株)と(株)ケン・コーポレーションから提供された事例データをもとに、賃貸および分譲マンションの賃料・価格・平均利回りを、新築と中古(築10年)、大型(80平方メートル以上)、標準(40~80平方メートル未満)、小型(40平方メートル未満)の各タイプ別、エリア別に集計・分析したもの。
1平方メートル当たりのマンション価格をみると、都心5区の新築は、大型が152万2,000円(前期比25.3%増)、標準が92万8,000円(同▲0.6%)、小型が101万1,000円(同4,3%増)。中古は、大型が123万9,000円(同18.8%増)、標準が83万5,000円(同7.7増)、小型が77万9,000円(同3.1%増)。新築・中古ともに大型タイプの上昇が顕著だった。
東京23区では、新築は大型が96万5,000円(同18.2%増)、標準が79万2,000円(同2.0%増)、小型が96万1,000円(同3.8%増)。中古は、大型が68万8,000円(同22.1%増)、標準が60万3,000円(同12.3%増)、小型が64万円(同0.8%増)と、新築・中古とも全タイプで上昇した。
一方、1平方メートル当たりのマンション賃料は、都心5区の新築では、大型が4,746円(同▲3.9%)、標準が4,165円(▲1.6%)、小型が4,361円(同▲1.1%)。中古は、大型が4,164円(同▲3.7%)、標準が3,750円(同▲1.6%)、小型が4,045円(同▲1.2%)とすべてのタイプで下落したが、その幅は縮小傾向にある。東京23区も、新築は、大型が4,409円(同▲2.7%)、標準が3,495円(▲1.8%)、小型が3,760円(同▲1.0%)。中古は、大型が3,845円(同▲2.4%)、標準が3,145円(同▲1.8%)、小型が3,503円(同▲1.0%)となり、全タイプで下落した。