住友林業(株)は15日、同社が研究開発を進めている「ライフサイクルカーボンマイナス(LCCM)住宅」において、日産自動車(株)(以下、日産)が発売予定の電気自動車「日産リーフ」に搭載されるリチウムイオンバッテリーを住宅用蓄電池として活用し、CO2マイナス住宅の構築をめざすと発表した。
「LCCM住宅」とは、住宅の建設・運用・解体・廃棄までに排出するCO2を減少させるさまざまな技術導入と、それらを使いこなす省エネ型生活行動を前提としたうえで、太陽光、太陽熱、バイオマスなどの再生可能エネルギー利用により、ライフサイクルトータルのCO2収支がマイナスとなる住宅のこと。
同社は、住友商事(株)とともに、リチウムイオンバッテリーを用いた住宅用蓄電池の共同実証実験を行なってきた。今回、住友商事と日産が合弁で設立した、フォーアールエナジー(株)との間で「日産リーフ」用リチウムイオンバッテリーを使用した実証実験の実施を決定。これらの成果をもとに、同社の住宅用蓄電池を含めた「LCCM住宅」の実現をめざしていく。
2010年11月、「MM21横浜ホームコレクション」に家庭用蓄電池搭載住宅のコンセプトモデルハウスをオープン。11年1月、同社イベントにて「LCCM住宅」のコンセプトを公開。11年中に、「住友林業の蓄電池搭載住宅」を発売する予定。