旭化成ホームズ(株)は16日、経団連会館(東京都千代田区)においてメディアを対象とした第2回「くらしノベーションフォーラム」を開催した。
同社において住生活提案型商品開発のベースとなる調査・研究を実施している「くらしノベーション研究所」が主催したもの。
「くらしノベーション研究所」では、現代社会の「暮らし」のあり方に対する課題認識から、課題に精通する専門家の講演を中心とした「くらしノベーションフォーラム」を、年4回程度定期的に開催している。
第2回となる今回は、日本女子大学教授・篠原聡子氏が「アジアの家族と住まい」と題した講演を行なった。
東京、ソウル、台北、北京について、世帯当たりの人数の変化や集合住宅プランの変遷について紹介。事例をもとに、公・私の境界をゆるくする仕掛けや、人が集まりやすい空間などについて説明した。
開催にあたって挨拶した同社代表取締役社長・平居正仁氏は「都市における住まいの大きなテーマとして、『一人住まいの寂しさ』が挙げられるが、今後はプライバシー尊重型から世帯間がつながっていく住まいが求められていく。家族のあり方や地域とのかかわり方など、生活のあり方について考えていきたい」などと述べた。