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「老後の住まい」、平屋派が増え、マンション派は減少/住環境研究所調査

 積水化学工業(株)住宅カンパニーの調査研究機関である(株)住環境研究所は22日、アンケート調査「老後の理想の住まい(2010)」の結果を発表した。

 調査は、全国の55~69歳の男女を対象に、インターネットを通じて8月に行なわれたもので、639票の有効回答を得た。

 それによると、「老後の住まいにおける不安点」は、「住まい全体の老朽化」(63%)が1位、次いで「設備の老朽化」(53%)、「地震が心配」(34%)、「バリアフリー仕様ではない」(33%)、「維持管理費にかかる経費」(30%)、「階段の上り下り」(27%)となった。2006年に実施した同様の設問と比較すると、「住まいの老朽化」(16ポイント増)、「冬の寒さ」(10ポイント増)、「維持管理する手間」(9ポイント増)、「設備の老朽化」(8ポイント増)などの回答が増えている。

 「老後の理想の住まい」は、「平屋」(46.9%、06年調査比5.9ポイント増)、「マンション」(32.5%、同▲6.9ポイント)、「一戸建て(2階建て以上)」(18.9%、同2.5ポイント増)と、「平屋」が伸びている。

 平屋のメリットについて聞くと、「ワンフロアーで生活できる」(66%)が1位、次いで「階段の上下移動がない」(64%)、「庭が楽しめる」(60%)の順となった。

 「老後の理想の暮らし」は、「維持管理が楽な暮らし」、「光熱費など生活上の経費がお得な暮らし」の順で、06年調査で1位だった「健康に配慮し、いつまでも若々しく暮らす」は今回調査では3位となった。

 重視する点が、経済的な視点や快適な生活に変ってきていると同社では分析している。


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