(社)日本経済団体連合会、(社)住宅生産団体連合会など5団体が中心となり設立した「ゆとりある豊かな住生活を実現する国民推進会議」が25日、東京国際フォーラムで全国大会を開催した。
同推進会議は、「ゆとりある豊かな住生活実現のため、幅広く国民に訴える国民的運動を持続的に展開していくこと」を目的に、2008年8月28日に設立されたもの。セレモニーであいさつした同会議会長の奥田 碩氏((社)日本経済団体連合会名誉会長)は、「政府は、温室効果ガスの排出量を2020年までに1990年比25%減少させる目標を打ち出しているが、住宅やオフィスが果たす役割は大きい。住宅の質を向上させることで、新たなビジネスチャンスとなり、豊かな住生活を与えることにつながる。オフィスビルも蛍光灯からLED照明に積極的に交換していき、環境を考えた住まい、省エネ機器の普及を促進させていくことが重要となる」などと述べた。
大会は、第一部で東京大学名誉教授・工学博士の月尾嘉男氏による「地球時代の住まいづくり~豊かさを実感できる住まい・住環境~」をテーマにした基調講演を開催。第二部では、(株)チームネット代表取締役の甲斐徹郎氏、東京大学大学院工学系研究科建築学専攻教授の松村秀一氏らによるパネルディスカッションが行なわれた。