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都市型3階建て住宅「へーベルハウスFREX monado」、11月5日より販売開始/旭化成ホームズ

「へーベルハウスFREX monado(フレックス モナド)」プロトタイプ外観
会見にて「都市型3階建て市場における競争力強化をめざす」と説明を行なう旭化成ホームズ(株)代表取締役社長・平居正仁氏

 旭化成ホームズ(株)は11月5日より、都市型3階建て住宅「へーベルハウスFREX monado(フレックス モナド)」を発売する。

 同社はこれまで、3階建て住宅商品として、鉄骨軸組制震フレーム(ハイパーフレーム)工法とシステムラーメン構造の2つの躯体システムを販売してきた。しかし、都市の建替え市場の競争力強化をめざし、より構造的開発余地の大きいシステムラーメン構造に経営資源を集中投下し、都市の3階建て市場における差別化をめざして積極的な技術開発を進めてきた。
 同商品は、2010年1月に発売した「へーベルハウス フレックスG3」を、都市特有の間口の狭い敷地や、接道状況など制約が多い敷地でも、豊かな居住空間が創出できるよう躯体構造も含めて進化させたもの。

 1階の階高は、従来より32cm低い仕様を導入。建物全体の高さも低くなり、斜線制限のなかで、居室用途になる2~3階の空間がより広く確保できる。
 また、狭隘道路が多い都市部での資材搬送性を高めるため、独自技術である柱継ぎの設定に、従来の2層分プラス1層から、各階ごとに分けた柱を継ぐ仕様を追加。これにより2tショートのトラックでの部材搬送が可能となり、施工可能な敷地が大幅に広がった。
 一方、ピロティ上にある2階の居室には、床を約40cm下げる「ダウンフロアユニット」を導入。ピロティガレージ上部の床を下げることで、ガレージとして使い切れない上部の空間を2階へ取り込み、そこに約2.8mの高天井空間を実現。
 また、新たな半屋外空間を実現するベランダ腰壁「スカイウォール」は、ベランダのALCコンクリート腰壁を約1.9mまで立ち上げることで、隣家や通りなどからの視線を遮り、上方から光や風を取り込むプライベート半屋外空間を提案している。
 従来のシステムラーメン構造躯体の見直しを行ない、外形寸法を変えない厚さ12mmの柱部材を追加。柱間隔を間口いっぱいに取ることで側面以外に柱の無い無柱空間で構成する住まいを実現した。

 会見で、同社代表取締役社長・平居正仁氏は「『フレックス G3』は、順調に販売棟数を伸ばしている。今回の商品は、都市型3階建て市場における競争力の強化をめざして、G3をいっそう進化させたもの。派手さはないが、狭小敷地の対応力や施工力を高めており、現場からの期待は高い」などと述べた。

 本体価格はプロトタイプで3,800万円(エレベータ、消費税込み)、販売地域は、関東、東海、関西、山陽の一部、九州北部。年間販売目標は500棟としている。


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