東急不動産(株)は1日、(財)東京都新都市建設公社と共同で事業推進してきた建替えマンション「BRANZ東池袋」(東京都豊島区、総戸数56戸)を竣工。販売を開始した。
同事業は、東京都が所有する「防災都市づくり用地」を活用。都と豊島区が共同で行なう道路整備とともに、同財団が周辺地権者9人と共同でマンションに建て替えたもの。マンション敷地地権者と道路整備にかかる住宅の居住者の代替床施設の建設と地域防災性の向上などが目的で、都が進める「道路整備と一体的に進める沿道まりづくり」計画初の事業となる。
東京メトロ有楽町線「東池袋」駅徒歩7分に立地する、地上14階地下1階建てマンション。専有面積は38~70平方メートル、間取りは1LDK~3LDK。防災設備として、消火活動範囲半径約200m以内をカバーする40tの防火水槽を設置したほか、敷地内避難路や歩道状空地へベンチを設置するなど、災害時の地域防災拠点となる機能を備えた。
一方、環境配慮として壁面および屋上、接道の通路壁を緑化したほか、太陽光発電を屋上に設置。発電された電力の一部は共用部の照明に利用する。そのほか、高効率TES熱源機、TES温水式床暖房、節水トイレ、複層ガラスなどを採用し、次世代省エネ基準等級4をクリア。これらによりCO2排出量をマンション全体で年間約19%(約19.1t)削減し、各戸当たりの年間光熱費約3万3,000円の節約につながるとしている。
なお、第1期販売は3日から開始。販売価格は、3,380万~6,190万円、最多価格帯は4,200万円台・5,400万円台。