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価格の上昇・下落、地域による二極化がさらに進行/東京カンテイ「中古マンション価格天気図」

 (株)東京カンテイは4日、2010年9月度の「中古マンション価格天気図」を発表した。全国47都道府県のファミリータイプ中古マンション流通価格を月ごとに集計し、価格変動を「天気マーク」で表示したもの。

 価格の下落傾向を示す「雨」が、前月の11から7へと減少した一方、やや下落傾向を示す「小雨」は10から12へと増加した。

 価格の上昇傾向を示す「晴れ」「薄日」の合計数は16から17へ微増。価格の足踏み傾向を示す「曇」は11地域となった。

 前月と比べ、天気が改善した地域が8から15に増加した一方、悪化した地域も4から7に増加しており、上昇傾向と下落傾向の地域の二極化がさらに進んでいる。

 首都圏では、東京都が前月比0.2%下落に転じたが、埼玉県は同1.9%、千葉県は同0.7%、神奈川県は同0.4%は上昇。ここ数ヵ月、変動幅は徐々に小さくなっており、これまでの上昇傾向から安定傾向へと変化。価格は依然として高水準を維持している。

 近畿圏では、大阪府、京都府とも同0.7%下落。一方、滋賀県が同0.5%、兵庫県が同0.8%、奈良県が3.1%上昇した。

 中部圏では、岐阜県が同1.4%、三重県が同0.9%と前月から連続で下落している一方、静岡県が0.5%上昇した。愛知県は0.1%の上昇にとどまった。


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