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「大手町の森」の創出に向け、実証実験的検証「プレフォレスト」に着手/東京建物

「大手町の森」のイメージ
「(仮称)大手町1-6計画」の完成予想イメージ

 東京建物(株)は2日、大成建設(株)とともに開発を進めている「(仮称)大手町1-6計画」(東京都千代田区)の敷地内に「大手町の森」を創出するにあたり、別の敷地で育成・管理された「森」をそのまま計画地に移植する取組み「プレフォレスト」に着手したと発表した。

 同計画は、有楽町・丸の内地区から続く「仲通り」の延長線上に位置し、敷地面積1万1,037.84平方メートル、鉄骨造地上38階地下6階建て、延床面積約19万8,000平方メートルの複合ビルとなるもので、都市再生特別地区に指定されている。

 「大手町の森」は、地表の起伏やさまざまな地被類・低木を備えた地盤面に200本超の高木を密集させた約3,600平方メートルの緑地空間で、歩行空間と分けて計画。「都市を再生しながら自然を再生する」という同計画の開発コンセプトの象徴に位置付けられ、“本物の森”をめざしている。クールスポット効果や雨水流出抑制効果を期待する。

 「プレフォレスト」は、意匠・維持管理・安全性などの課題を実証実験で検証し、施工までつなげる取組み。別の敷地で、地形・人口地盤・土壌などの条件を計画地同等に施工したうえで、樹木や地被類などを計画通り仮植えし、育成・管理の後、そのまま計画地に移植するというもので、本計画では千葉県君津市ですでに仮植えが完了している。今後は、約3年間にわたって検証し、必要に応じて計画に修正を加えながら、育成・管理し、同計画地に移植する予定。

 なお、同計画の竣工は、2014年4月を予定している。


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