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札幌市で「シニア対応賃貸マンション」の建設に着手/ミサワホームほか

「シニア対応賃貸マンション」外観イメージ

 ミサワホーム(株)とミサワホーム北海道(株)および(株)マザアスは8日、北海道旅客鉄道(株)と共同で、自立高齢者および要介護高齢者向け賃貸住宅と生活支援施設を集約した「シニア対応賃貸マンション」(札幌市中央区)の建設に着手した。2011年11月の開所をめざしている。

 同事業は、国土交通省の「平成21年度第1回高齢者居住安定化モデル事業」に採択された「早めの住みかえを可能にする生活サポート付賃貸住宅の安定供給システム構築事業」として実施されるもの。高齢者に配慮した設計や見守り機能を装備した“生活サポート付賃貸住宅”の供給と、一般社団法人移住・住みかえ支援機構の「マイホーム借上げ制度」を組み合わせ、高齢者に一体的システムとして提供するもの。高齢者の自宅を賃貸資産化し、安定的な住みかえを支援することを目的としている。

 事業主体は北海道旅客鉄道(株)で、モデル事業の監修および補助金申請業務をミサワホーム(株)が、設計・施工および自立高齢者向け用マンションの運営・管理をミサワホーム北海道(株)が、要介護高齢者向け用マンションと訪問介護事業所の運営を(株)マザアスが、それぞれ担当する。ミサワホーム北海道(株)が札幌市で手がける6ヵ所目の物件で、(株)マザアスでは同市初の拠点となる。

 建物は、地下鉄「札幌」駅徒歩2分に立地。JR札幌病院に隣接している。敷地面積は1,865平方メートル、延床面積は8,397平方メートル、鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)地上10階地下1階建て。1階は薬局、訪問介護サービスを行なう訪問介護事業所、レストラン(予定)、2~4階が適合高齢者専用賃貸住宅(1R・54戸)、5~10階が高齢者専用賃貸住宅(1LDK・30戸、2LDK・30戸)となる。

 全館バリアフリー、オール電化仕様を採用。各住戸や共用部には緊急通報用の非常ボタンを設置。各戸のユニットバスのほか、大浴場も設ける。また、来客受付、宅配便やクリーニングなどの取次ぎサービスを提供するほか、館内サークル活動などを企画。希望に応じてレストランでの食事サービスを選べるようにする。


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