大和ハウス工業(株)は9日、2011年3月期第2四半期決算を発表した。
当期(10年4月1日~9月30日)の連結業績は、売上高8,219億100万円(前年同期比2.2%増)、営業利益468億2,600万円(同20.8%増)、経常利益475億3,200万円(同22.8%増)、当期純利益289億1,000万円(同35.4%増)と増収増益となった。
戸建住宅事業では、標準仕様で長期優良住宅認定基準を満たし、住宅エコポイントに対応した基幹商品「ジーヴォ」の拡販に注力。新商品として将来のライフスタイルの変化に対応した提案を盛り込み、太陽光発電システムを搭載した「ジーヴォ・ユウ」をジーヴォシリーズに加え、商品ラインアップを拡大。売上高1,615億5,200万円、営業利益72億5,300万円を計上した。
賃貸住宅事業では、防犯性に配慮した商品や狭小地に対応できる4階建都市型賃貸住宅などを発売。売上高2,438億4,300万円、営業利益240億7,200万円となった。また、住宅エコポイント制度の追い風を受け、低層商品の受注は若干の回復基調となっている。
マンション事業では、24時間有人管理などのセキュリティシステムやスカイラウンジなどの共用施設を取り入れた免震分譲マンション「プレミスト千早タワーツインマークス」(福岡市東区、総戸数518戸)を発売。売上高568億400万円、営業損失2億5,700万円となった。
通期の連結業績は、戸建住宅およびマンション事業の売上高が想定より増加し、原価率の改善も見込まれることから、10年5月に発表した業績予想を上方修正し、売上高1兆6,600億円、営業利益850億円、経常利益800億円、当期純利益360億円を見込んでいる。