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ライフサイクルCO2マイナスを実現、「エコフラッグシップモデル」を発表/ミサワホーム

「エコフラッグシップモデル」外観イメージ

 ミサワホーム(株)は10日、最先端の環境技術と伝統的な日本家屋の知恵や工夫などを盛り込むことで、ライフサイクルCO2マイナスを実現するコンセプト住宅「エコフラッグシップモデル」を、同社高井戸本館の敷地内(東京都杉並区)に建設した。

 「木を植えるがごとく家をつくる」というコンセプトのもと、「エネルギーを自給」し、「自然と一体化」しながら「最適に成長」する、という3つのテーマを軸に開発。木のように地球の一器官として機能し、建てること自体が環境貢献となるような住まいを提案する。

 同モデルハウスは、1998年に商品化したゼロエネルギー住宅「HYBRID-Z(ハイブリッド・ゼット)」の環境性能をさらに発展させた住まいとして、北海道旭川市と三重県亀山市に試行棟を建設し、研究開発を進めてきた「次世代ゼロエネルギー住宅」の環境技術がベース。
 カスケードソーラーシステム(太陽光+太陽熱利用)による創エネルギーや、基礎断熱、付加断熱システム、高断熱ガラスなどの省エネルギー技術のほか、蓄電池付き「HEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)」や次世代自動車充電ステーションなどの最新技術を搭載。同時に、日本家屋の伝統的な知恵や工夫を受け継ぐ設計思想などを建物全体に採用。将来的な家族構成・使用形態などの変化にも対応できるよう、「田の字」ゾーニングを採用したほか、各ブロックに光や風を招き入れる「十の字」空間を取り入れ、心地よく長く住み続けられる快適性を備えながら、ライフサイクルCO2マイナスを実現していく。

 同社は、同モデルに搭載した環境技術をベースとした商品を2010年度中に発売する予定。また、蓄電池付きHEMSや次世代自動車充電ステーションについては、トヨタホーム(株)およびトヨタグループと協力しながら早期の商品化をめざす。


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