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第1回「日本不動産ジャーナリスト会議賞」、丸の内パークビルディングなどが受賞

表彰式の様子。阿部代表幹事(左)と田辺宮城大教授

 日本不動産ジャーナリスト会議(REJA、代表幹事:阿部和義氏)は24日、星陵会館(東京都千代田区)にて第1回「日本不動産ジャーナリスト会議賞」の表彰式および受賞記念特別講演会を開催した。

 同賞は、同会議の設立20周年を記念して社会貢献事業の一環として創設されたもので、2010年4月より選考委員会(選考委員長・三橋博巳(社)日本不動産学会会長)を設置。応募11件10候補のなかから「プロジェクト賞」2件、「著作賞」1件を選定した。

 今回「プロジェクト賞」を受賞した、三菱地所(株)の「丸の内パークビルディング・三菱一号館」は、古い建物を可能な限り忠実に復元し、都市の記憶の継承と発展に寄与した点が評価された。
 また、UR都市機構の「ひばりが丘団地ストック再生実証実験」は、鉄筋コンクリート造の集合住宅を解体せずにリモデリング技術開発にチャレンジした意欲的な社会実験である点が評価されての受賞となった。
 「著作賞」では、宮城大学教授の田辺信之氏が住宅新報で連載している「よく分かる不動産証券化とビジネス活用」が受賞。不動産証券化市場の課題や問題点の指摘が明確であることなどが評価された。

 開会の挨拶で、阿部代表幹事は「当会は設立以来、毎月勉強会を開催するなど積極的な活動を行なってきた。『ジャーナリスト会議賞』を設立し社会的に意義のあるプロジェクトを表彰することは当会の役割だと考えている」などと語った。

 その後、特別記念講演会が開催され、三菱地所(株)常務執行役員・合場直人氏、UR都市再生機構住まい技術研究チームリーダー・内藤 宏氏、宮城大学教授・田辺信之氏による受賞作品についての解説が行なわれた。


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