不動産ニュースと不動産業務のためのサポートサイト

経費削減で赤字幅縮小、通期も増収増益を見込む/すてきナイスG11年3月期第2四半期決算

 すてきナイスグループ(株)は24日、2011年3月期第2四半期決算業況説明会を行なった。

 当期(10年4月1日~9月30日)の連結売上高は1,023億9,100万円(前年同期比1.1%増)、営業損失は4億3,700万円(前年同期:営業損失9億9,700万円)、経常損失は10億3,700万円(同:経常損失16億6,600万円)、当期純損失は13億8,400万円(同:当期純損失 21億3,300万円)。販売管理費の削減などにより営業損失は縮小した。

 住宅資材事業では、(1)エリア体制の再編・強化、(2)有力販売店・工務店との関係強化、(3)木材提案力の強化、(4)躯体・プレカット事業の強化、を掲げ、「住まいの耐震博覧会」などを通じた木材・国産材のPRや国産材の「多産地連携システム」の各エリアへの拡大など、全国木材ネットワーク流通の強みを生かした取組みに注力した。

 不動産事業では、同社グループの販売力の優位性を発揮できるゴールデンエリア(鶴見・横浜・川崎)に開発を集中、同社独自ののノウハウによるコストを抑えた木造軸組の長期優良住宅「パワーホーム」の商品化に努めた。

 さらに、「ムダとり運動」の継続・推進を進めとして、支払運賃の削減(常用トラックの減車、チャーター便の削減)や広告宣伝費の半減などを行なうことで、連結販売費および一般管理費は前年同期比39億4,000万円の削減となった。

 なお通期においては、増収増益の連結売上高2,400億円、営業利益28億円、経常利益15億円、当期純利益7億円を見込んでいる。

 住宅資材事業、不動産事業ともに売上高は前期を上回る見通し。なお、不動産事業における売上計上戸数は通期で1,500戸を見込んでいる。

 同社代表取締役社長の日暮 清氏は「『パワーホーム』は現在自社物件だけの導入であるが、今後はFC展開をしていきたい。今後2~3年が勝負の年となるだろう」などと今後の意気込みについて語った。


最新刊のお知らせ

2025年5月号

「事故物件」、流通の課題は? ご購読はこちら