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「諏訪2丁目住宅」の建替組合が設立。全国でも最大規模の一括建替え/東京建物

建替え後のイメージ

 東京建物(株)は9日、同社が事業協力者として参画している多摩ニュータウン内の団地「諏訪2丁目住宅」(東京都多摩市、現総戸数640戸)の建替え事業について、「マンションの建替えの円滑化等に関する法律」に基づく建替組合の設立が認可されたと発表した。
 多摩ニュータウン内の分譲住宅としては初の事例となり、全国でも最大規模の一括建替えとなる。
 
 同物件は日本住宅公団により分譲された鉄筋コンクリート造5階建て23棟からなる団地。1971年より入居が開始されたが、建物や設備の老朽化、空室の増加、住民の高齢化などといった問題が生じたことから、建替え計画が浮上していた。 
 東京建物は2007年に事業協力者として選定された。2010年に「マンション建替え円滑化法」に基づく事業スキームを基本に、建替え決議が成立。現在の余剰容積を活用する方法により現戸数の約2倍の住宅数を建設する。
 同社は参加組合員として、建替組合から還元住戸以外を取得し、一般分譲する予定で、原則として現住戸所有者の建設費負担は発生しない。

 建替え後の物件は、鉄筋コンクリート造地上11~14階建ての全7棟で、総戸数は1,235戸。延床面積は12万1,000平方メートル、専有面積は43~98平方メートルで、間取りは2DK~4LDK。

 11年には権利変換および着工に入り、13年に竣工する予定。


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