積水ハウス(株)は9日、2011年1月期第3四半期決算を発表した。
当期(10年2月1日~10月31日)は、同社50周年記念商品や販促イベント、政府施策などが奏功し、売上高1兆604億8,800万円(前年同期比17.3%増)、営業利益292億5,800万円(前年同期:営業損失90億5,600万円)、経常利益291億5,500万円(同:経常損失94億5,400万円)、当期純利益135億4,900万円(同:当期純損失106億6,900万円)となった。
工業化住宅請負事業では、新商品として鉄骨戸建住宅、木造住宅シャーウッドにそれぞれ50周年記念商品を投入。鉄骨戸建住宅の新商品「ビー・サイエ」は、耐力壁などの強度をアップした新構造躯体をはじめ、新断熱仕様「ぐるりん断熱」、大開口の心地よい空間を提案する「スローリビング」等、新しい要素を取り入れた。また、シャーウッドの新商品「ザ・クラヴィス」は250mmモジュールの耐力壁「スーパーコラム」等を盛り込むなどして、戸建て住宅市場における受注増やシェア拡大を図った結果、売上高4,879億2,300万円(前年同期比38.1%増)、営業利益は422億3,800万円(前年同期比195.7%増)となった。
不動産販売事業では、「グランドメゾン大倉山テラス」(横浜市港北区)が即日完売する等、堅調に推移。またオーストラリア・シドニー近郊で販売を開始したマンションについても、第1期、第2期分譲とも契約率90%を超え、販売計画を上回る進捗となったが、売上高1,623億7,900万円(同▲10.6%)、営業損失29億7,800万円となった。
なお、不動産賃貸事業の売上高は2,827億9,300万円(同3.6%増)、営業利益109億4,700万円(同4.6%増)。
通期では、連結売上高1兆4,750億円、営業利益555億円、経常利益550億円、当期純利益300億円を見込んでいる。