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ビックフレーム構法、大開口など好評で受注拡大/住友林業

BF構法を採用した住宅内部。BF構法によって、大空間・大開口が可能

 住友林業(株)は10日、マスコミ向けにビックフレーム(BF)構法の構造現場を公開した。

 BF構法とは、同社が独自に開発したもので、比較的大きな内部空間をつくることができる。
 接合部に負担がかかると起こりやすい木のめり込みを防ぎ、木造とは相性が悪いとされるラーメン構造を実現したもの。耐震性を確保しながら、敷地条件に応じた自由度の高い設計を可能にした。

 一般工法に比べ、壁量を3分の1にでき、狭小敷地でも耐震等級3を確保。耐力壁が不要のため、LDKの大きな開口部の計画が可能。また、内側の間取りが変更でき、ライフスタイルの変化に応じて、将来のリフォームもしやすくなっている。

 構造見学現場では、基礎や柱、梁など、内部の様子を公開。スクリュー状になっているアンカーボルトを柱に差し込み、ダブル配筋を採用した基礎と接続、地震が起きても引き抜きに耐えられるようにしている。また、アンカーボルトをスクリュー状にすることで、木にくるまれる面積が多くなり、外部の熱が伝わらないため、結露になりにくいという。

 見学会で同社住宅事業本部営業推進部次長・細野通洋氏は、「BF構法は、耐震性や耐久性、断熱性など、高い住宅性能を満たしており、開放的な空間や敷地の有効活用などが好評を得ている。可変性も高く、長く住宅を使うことができため、これからも受注拡大が期待できる」などと述べた。


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