スターツプロシード投資法人(SPI)は15日、2010年10月期決算を発表した。
当期(10年5月1日~10月31日)は、営業収益15億2,000万円(前期比▲0.7%)、営業利益7億1,000万円(同▲3.9%)、経常利益3億5,000万円(同▲11.3%)、当期純利益3億4,900万円(同▲11.4%)、1口当たり分配金3,236円(前期:3,652円)。
当期は、運用資産の空室について、入居者から退去申入れ後速やかに、各エリアの不動産賃貸市場の動向に応じて賃料設定・募集条件の見直しを実施するなど、稼働率向上を図った。
また、従来、日本語会話ができない、日本国籍を有する保証人がいない等の理由で入居審査をクリアできなかった外国人の入居申込者を対象に、外国人専門の賃貸保証会社や留学している大学・学校による保証人制度を活用して入居につなげ、稼働率を向上させた。
これらの結果、ポートフォリオ全体の期末稼働率は97.54%と、前期の96.22%を上回った。
なお、事務所貸室1戸をより高稼働を見込める住戸2戸に変更する工事を実施したほか、導入している高速インターネットサービスについて、より割安なプロバイダーへの契約切替えを実施するなど、コスト削減にも努めた。
次期は、営業収益15億3,600万円、営業利益7億円、経常利益3億9,800万円、当期純利益3億9,700万円、1口当たり分配金3,680円を見込む。