住友林業(株)が資材提供、技術支援を行なうイノスグループは21日、幅広い世代に受け入れられる現代的な“和”のテイストを提案するイノスグループ・コンセプト戸建住宅「wa:bi(わび)」を発売した。
「wa:bi」は、現代の家づくりに「日本の住宅・住まい方」の知恵や美意識を取り入れ、日本ならではの環境や文化のなかで育まれてきた“和”を楽しむことを基本コンセプトとした木造軸組工法の住宅。
“和”の空間をつくり出すため、(1)「和の光」(障子や格子をとおした光と影が日本建築ならではの空間的な意匠美をつくり出す)、(2)「和の視座」(床に座っているときの目の高さ、床座の目線が安心感、ゆったり感をもたらす)、(3)「内と外の関係」(坪庭、土間、通り庭、縁側など、建物の内と外のゆるやかなつながりが、癒しの空間を生み出す)、(4)「空間のつながり」(自由で流動的な日本建築特有の“間”により、家族のコミュニケーションが自然に生まれる)、(5)「季節と暮らす」(季節のうつろい、光や風を感じられる住空間をつくり出す工夫が暮らしをさらに豊かにする)、の5つのテーマをコンセプトとして提案する。
価格は3.3平方メートル当たり41万3,000円台から。販売地域は沖縄を除く全国。初年度販売は100棟を目標としている。
なお、同グループは、全国の地域優良建設会社303社(2010年11月末日現在)から構成される家づくりネットワークで、住友林業は資材供給、CAD・技術支援を会員に行なっている。