不動産ニュースと不動産業務のためのサポートサイト

介護サービス・有料老人ホーム業者数、4年間で2.5倍増/帝国データバンク調査

 帝国データバンク(株)はこのほど、介護サービス・有料老人ホーム業の経営実態調査を発表した。同社のデータベースから、2009年度の売上高が判明した業者を対象に、社数、売上高総額推移、損益動向、倒産動向などを分析したもので、今回が初めての実施。

 09年度の売上高が判明した介護サービス・有料老人ホーム業者数は7,022社で、診療報酬が改訂された06年4月直前の05年度の2,733社から、約2.5倍に増加した。その売上高総額も4兆2,122億円に達し、05年度比94.6%増と倍増している。

 売上高が判明した7,022社の業歴は「5~10年未満」が1,953社(シェア27.8%)でトップとなり、00年4月の介護保険制度導入、06年、09年の介護報酬改訂により、参入企業が増加している様子が読み取れた。

 09年度売上高10億円以上の942社のうち、594社(74.4%)が増収、361社(45.2%)が2期連続増収だった。また、当期純損益が判明した630社のうち、582社(92.4%)が黒字、318社(50.5%)が2期連続黒字と、堅調な企業が目立っている。

 なお、10年の介護サービス・有料老人ホーム業の倒産数は、11月までに16件。過去5年間で最多だった09年(32件)の半分だった。


最新刊のお知らせ

2025年6月号

本業に意外な効果!?不動産事業者のサイドビジネス ご購読はこちら