



三菱地所(株)、三菱地所レジデンス(株)、平和不動産(株)、キャピタランド・ジャパン(株)は12日、大規模複合再開発事業「北新宿地区第二種市街地再開発事業(1街区)」の名称発表および施設概要の発表説明会を行なった。
街区全体の名称は「新宿フロントスクエア」(東京都新宿区)に決定
した。同プロジェクトは約1.4haの敷地に、オフィスビル「新宿フロントタワー」、分譲マンション「ザ・パークハウス新宿タワー」の2棟を建設する。
「新宿フロントタワー」、「ザ・パークハウス新宿タワー」はそれぞれ、東京メトロ丸ノ内線「西新宿」駅徒歩4分と6分、東京メトロ丸ノ内線「中野坂上」駅徒歩8分と7分の青梅街道沿いに立地する。
「新宿フロントタワー」は敷地面積9,628.17平方メートル、延床面積9万3,996.52平方メートル、オフィスフロアの総貸室面積5万1,947.90平方メートル。鉄骨造地上35階地下2階建塔屋1階建て(地下は鉄筋コンクリート造)。1~2階は店舗、3階はクリニックモール、4階は「新事業創造フロア」として、インキュベーションオフィスを誘致予定。5~34階はオフィスゾーンで、基準階面積約1,690平方メートルの無柱空間。また、オフィスゾーンの各階共用部にはリフレッシュルームと喫煙室を設置する。
環境への配慮として、屋上緑化、壁面緑化に加え、敷地内に高木を配置し、緑化面積約2,400平方メートルを確保するほか、ナイトパージや太陽光発電など利用し省エネルギーを促進する。
また、地域防災拠点としての役割を果たすため、一時避難・集合場所として開放される開放広場とともに地域防災にも貢献する。
竣工は2011年5月、オープンは同年9月を予定している。
「ザ・パークハウス新宿タワー」は敷地面積4,800平方メートル、延床面積2万9,985.95平方メートル。鉄筋コンクリート造地上20階地下1階建て。住戸数は298戸。専有面積は48.07~114.88平方メートル、間取りは1LDK~4LDK。DINKSをメインターゲットとし、2LDKの間取りが半数以上を占める。販売価格については、1LDKで4,000万円台、2LDKで5,000万~6,000万円台、3LDKで7,000万~8,000万円台となる見通し。
居住者専用の約750平方メートルの庭園「プライベートパーク」のほか、「ゲストスイート」、「パーティーサロン」などの共用施設を設けるほか、居住者サービスとして、コンシェルジュサービスやカフェサービスなども採用する。
また、新宿区の超高層マンション(総戸数200戸以上、階高20階以上)で初となる免震構造も採用する。
竣工引渡しは12年3月の計画で、モデルルームオープン(会員優先案内会)は1月29日、販売開始は2月下旬を予定している。
説明会の席上、同物件の説明を行なった三菱地所都市開発事業部担当部長の渡部哲也氏は「本開発では、開発としての側面だけでなく地域防災拠点としての役割も担っていきたい」などと話した。また、三菱地所レジデンス街開発事業部グループ長の中島秀敏氏は「新宿は西新宿の開発により“住むまち”に変化してきている。当マンションにおいて大都市の利便性を享受してほしい」などと述べた。