(株)不動産経済研究所は19日、2010年1年間および10年12月の近畿圏マンション市場動向を発表した。
同年中に発売された民間マンションは2万1,716戸(前年比9.8%増)と増え、2万戸台を回復した。地域別では、大阪市部6,152戸(同6.8%増)、大阪府下7,442戸(同16.0%増)、神戸市部2,472戸(同▲2.9%)、兵庫県下2,628戸(同28.6%増)、京都市部1,360戸(同65.0%増)、京都府下571戸(同92.3%増)、滋賀県685戸(同▲36.2%)、奈良県296戸(同▲53.1%)、和歌山県110戸(同▲42.7%)。
1戸当たりの平均価格は3,452万円(同1.2%)、平方メートル当たり単価も48万8,000円(同3.6%増)と、ともに2年ぶりの上昇となった。月間契約率は70.2%(同8.9ポイントアップ)と80%台を回復。翌年繰越しの販売在庫は、3,971戸(前年末比▲1,262戸)と大幅減となった。
また、12月の近畿圏のマンション発売戸数は1,682戸(前年同月比▲4.7%)で、前年同月比で2ヵ月連続の減少。月間契約率は70.7%(同▲3.0ポイント)。1戸当たりの平均価格は3,838万円(同28.5%増)、1平方メートル当たり単価は52万9,000円(同6.9%増)となった。販売在庫数は3,971戸で、前月末比22戸の増加。なお、11年1月の発売戸数は1,200戸程度の見込み。