不動産ニュースと不動産業務のためのサポートサイト

エクイティ投資評価損147億余を特損計上、最終赤字に/野村不動産ホールディングス11年3月期第3四半期決算

 野村不動産ホールディングス(株)は28日、2011年3月期第3四半期決算を発表した。

 当期(10年4月1日~12月31日)は、連結売上高2,435億3,900円(前年同期比▲11.8%)、営業利益192億8,900万円(同▲37.6%)、経常利益73億4,900万円(同▲63.6%)、当期純損失73億9,500万円(前年同期93億500万円)。営業エクイティ投資の評価損147億6,600万円を特別損失として計上したことにより、最終赤字となった。

 セグメント別では、住宅事業は、売上計上戸数が前年同期比で484戸減の1,528戸に減少。売上高は前年同期比▲35.6%の969億7,600万円、営業損失10億8,200万円となった。一方、契約済戸数は同2,546戸増の4,592戸に積みあがった。

 ビル事業では、当期末時点空室率は4.1%と10年9月末より0.9ポイント改善。新築ビルのリーシングが進捗したことに加え、「日本橋室町野村ビル」が満床開業したことなどより、売上高706億3,200万円、営業利益168億7,100万円。

 資産運用開発事業では、中小規模でありながら大規模ビルと同等の高いクオリティを具備したオフィスビル開発「プレミアム ミッドサイズ オフィス」のブランド展開を積極化したほか、野村不動産プライベート投資法人が運用を開始、同投資法人への物件売却により売上高465億1,300万円と前年同期比で約2倍に伸長したが、営業エクイティ投資評価損を売上原価に計上したことにより、営業利益53億9,700万円と微減した。

 通期については、連結売上高4,700億円、営業利益420億円、経常利益250億円、当期純利益70億円を見込む。


最新刊のお知らせ

2025年5月号

「事故物件」、流通の課題は? ご購読はこちら