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福岡市で、国交省モデル事業採択の長寿命型分譲マンション完成へ/福永博建築研究所

長寿命型分譲マンション「ブライト・サンリヤン別府シールズ」外観
パイプシャフト全景

 (株)福永博建築研究所(福岡市中央区、代表:福永 博氏)は、国土交通省「長期優良住宅先導的モデル事業」採択の長寿命型分譲マンション「ブライト・サンリヤン別府シールズ」(福岡市城南区、総戸数41戸)を2月に竣工する。

 同社は20年来にわたり、独自の長命化マンション「300年住宅」を提案・実施してきた。今回の事業は、同社が代表を務め、長命化マンションの普及促進を目的として活動を行なっている「300年住宅コンソーシアム」が、国から「長期優良住宅先導的モデル事業」として補助金を受け、実現したプロジェクト。事業主は西日本鉄道(株)、設計は同研究所が手掛けている。国交省のモデル事業は、共同住宅部門での採択は少なく、分譲マンションでは、同物件が全国で4番目、九州では初の事業化となる。

 同物件は、地下鉄七隈線「別府」駅から徒歩7分に位置。鉄筋コンクリート造地上7階建て、敷地面積2,518.65平方メートル、延床面積4,063.87平方メートル。

 外観は、補修しなくても経年劣化が“味”として美観を形成するよう、自然素材のレンガを採用。足場をかけるような大規模な修繕が必要とされる時期を50年まで延ばすことが可能で、修繕費を抑えることができる。また、建物が永く使えるように、取替えができる外配管システムを採用。水道、ガス、電気、弱電、排水管、予備スペースをまとめた配管金物「シャフトボックス金物」をはじめ、二方向排管や、横引き排水管を主幹と枝管に機能分けして、無駄の少ない配管経路をとるなど工夫している。

 開口部の全面を柱から柱まで一体のサッシュで設計。バルコニー側の窓や小壁を間取りに合わせて自由に変更でき、間取りの柔軟性を拡大。さらに、最大4m×4mの半屋外空間「ガーデンバルコニー」により、バルコニー両側に吹き抜けを設け、広いバルコニーを実現している。

 販売価格は3,000万~4,450万円。間取りは3LDK・4LDK、専有面積は78~105平方メートル。すでに、ほぼ完売の状況だという。また、外配管ならではの自由設計を生かして、ほぼすべての住戸に設計変更が入っている。

 入居開始は3月から。なお、同社では2月末まで、同物件の現場見学者を募集している。申込み・問合せは、福永建築研究所(TEL:092-714-6301)まで。


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