(株)サンケイビルは1月31日、2011年3月期第3四半期決算を発表した。
当期(10年4月1日~12月31日)は連結売上高269億4,600万円(前年同期比7.6%増)、営業利益37億4,700万円(同28.2%増)、経常利益25億6,000万円(同48.2%増)、当期純利益11億2,900万円(同16.9%増)。
主力のビル賃貸事業においては、09年に営業を開始したJAビル等の稼働率向上による増収などで、売上高は131億6,000万円(同2.1%増)。一方、営業利益は、利益率の低下、のれん償却費の計上により43億1,000万円(同▲0.2%)となった。
資産開発事業では、大手町連鎖型再開発に係る匿名組合出資損益分配および同開発第2次事業に係る受託業務報酬等の売上計上により、売上高は18億4,200万円(前年同期:8,900万円)と大幅の増収。営業利益も、増収による大幅利益増で16億5,200万円(同:営業損失3億800万円)を計上した。
住宅事業は、マンション139戸を売上計上。売上高は71億7,900万円(前年同期比3.6%増)と堅調だったものの、たな卸資産の評価損を計上するなどにより、営業損失16億7,900万円(前年同期:営業損失5億7,100万円)となった。
なお通期においては、連結売上高330億円、営業利益46億円、経常利益30億円、当期純利益11億円を見込む。
併せて、同社は100%出資の子会社「(株)サンケイビルウェルケア」(東京都千代田区、代表取締役社長:舘野登志郎氏)を、4月1日に設立すると発表した。高齢者向け住居のニーズに応えていくことを目的に、有料老人ホームおよび高齢者賃貸住宅の施設運営、訪問介護、居宅介護支援等のシニア事業を行なう会社として設立するもの。