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センチュリ-21、イタリア・ドイツ・インドなどを集中開拓

 センチュリー21・米国国際本部代表取締役社長のリック・デビッドソン氏は「センチュリー21 ジャパンコンベンション2011」開催に併せて来日、8日に会見を開いた。

 現在の米国の住宅市場について、NAR(全米リアルター協会)のデータを引用しながら、2005年のピーク時に比べ取引件数が30%程度減少しており、消費者の購買意欲は本格的な回復を示していないものの改善傾向がみられることから、2011年は5%程度取引件数が増えるとの見解を示した。
 一方、ショートセールも依然として多く発生しており、取引価格の減少に伴い市場が縮小する恐れもあるが、新たな購入者層の発生につながるとみており、実際、海外投資家からの活発な取引もみられるとした。

 海外投資家は米国不動産市場に07~10年にかけて660億ドル(1ドル=83円換算で5兆4780億円)を投入しており、特にカルフォルニア、フロリダ、ネバダ(ラスベガス)、アリゾナ、ニューヨークといった大都市を抱える州に資金が流れ込んでいる様子について触れた。

 センチュリー21は世界73ヵ国のネットワークと高い知名度を生かし、今後、米国内で人口の多い25都市およびイタリア、ドイツ、インドなどにおいて加盟店獲得に向けた活動を集中展開する一方、加盟店の量よりも質を高める諸施策を講じる。

 リック・デビッドソン氏はコールドウェルバンカーで投資用商業物件の取引などに携わったのちコールドウェルバンカーのCOO(最高業務執行責任者)に就任。10年2月より現職に就任している。


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