大和ハウス工業(株)は9日、2011年3月期第3四半期決算を発表した。
当期(10年4月1日~12月31日)の連結業績は、売上高1兆2,350億2,600万円(前年同期比5.9%増)、営業利益718億700万円(同42.7%増)、経常利益728億6,800万円(同45.4%増)、当期純利益447億300万円(同59.3%増)となった。
戸建住宅事業では、標準仕様で長期優良住宅認定基準を満たし、住宅エコポイントに対応できる戸建住宅基幹商品「xevo(ジーヴォ)」を、政府が実施する住宅取得支援策に合致した商品として販売拡大に努めた。そのほか、新商品として、ライフステージの変化に柔軟に対応できるライフサイクルプランニングと、新設計「ハイブリッドエコロジールーフ」により「ネット・ゼロ・エネルギーハウス」を実現した「xevo YU(ジーヴォ・ユウ)」や、共働き世帯をターゲットに据え、女性のための新しい住空間「コクームスペース」を標準搭載した「xevo CLEVA(ジーヴォクレバ)」を発表。提案力の強化が寄与し、売上高2,391億8,200万円、営業利益は109億4,200万円となった。
賃貸住宅事業では、ホームセキュリティシステムを標準装備し、防犯性に配慮した2階建て賃貸住宅「セジュールウィット-S」、3階建て賃貸住宅「セジュールオッツ-S」を発売など暮らしの多様化に沿った事業展開をした結果、売上高3,660億9,200万円、営業利益359億9,900万円を計上。
マンション事業は、環境への配慮と共生をテーマにした分譲マンション「ザ・レジデンス千歳船橋」(東京都世田谷区)や、充実した共用施設・サービスを取り入れたツインタワー超高層免震分譲マンション「プレミスト千早タワーツインマークス」(福岡市東区)を発売するなど、付加価値の高いマンション供給を推進。また、「D'グラフォート レイクタウン」(埼玉県越谷市)において、設置された太陽熱パネルから生み出された環境付加価値を利用し、分譲マンションとして日本初の「グリーン熱証書」を発行・販売した。結果、売上高は946億7,700万円、営業利益は24億4,400万円となった。
通期の連結業績は、売上高1兆6,600億円、営業利益850億円、経常利益800億円、当期純利益360億円を見込んでいる。