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上場JREIT、取得金額と鑑定評価額の開き拡大/東急不動産調査

 東急不動産(株)は10日、第13回「TOREIT 四半期報告」を発表した。上場JREIT全投資法人の開示情報をデータベース化し、四半期ごとに調査・分析しているもの。

 当期(2010年10~12月期)のJREITの資産規模は、物件数1,830件(前期1,827件)。資産総額は取得金額ベースで7兆9,863億円(同7兆9,625億円)だが、鑑定評価額ベースで7兆5,400億円(同7兆7,227億円)と、開差が拡大した。取得物件は15件・495億円(同15件・959億円)、売却物件は12件・203億円(同27件・583億円)。

 取得時鑑定キャップレート(対象物件14件)は5.7%(同対象物件14件、5.5%)と、東京都下を除くエリアで上昇したが、09年7月の調査開始以来、7期連続上昇幅が縮小している。

 運用時NOI利回り(対象物件1,179件)は5.8%(同対象物件1,507件、5.9%)と3期連続で横ばい。また、鑑定キャップレートは、半年で平均0.5bp(ベーシスポイント)上昇し、平均5.53%となった。


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